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母の思い(やむを得ない事情)

更新日:7月13日

 「やむを得ない」とは、仕方ないとか他に方法がないときに使う言葉で、それほど頻度は多くないけど皆さんご経験があるのではないでしょうか。様々な状況が重なったときにも起こることがあり、今回の事例はそういう状況だったのではと考えられますが、お母さんの息子さんへの強い思いのお話です。


1.年末の出来事


2.大阪(関西)特有の出来事


3.お年を召されても母は母


息子を供養する母
息子を供養する母

1.ある日「納骨したいのですが」とお年を召された関西の女性から電話があり事情をお聞きしていると、東京で一人暮らしの息子さんが突然死され数ヶ月経った年末に発見されて連絡を受け、遺体は検死へ、住まいは月内退去、葬儀の手配と、悲しむ間もなく、時間がない中で何回もの大阪・東京の往復、そして部屋の整理・清掃や葬儀社を選ぶ時間がないので言われるがままの高額な費用負担だったと、やむを得ない事情とはいえ、心底お疲れのご様子でした。


2.その後、納骨先を大阪市内で探されたそうですが、受け入れてもらえるところがなかったそうです。

 関西(大阪近隣)では、遺骨の中から本骨(喉仏)などの重要な部分のみを骨壺に収め(部分収骨)、残りは火葬場が引き取ります。なので骨壺は3~5寸の小さなサイズです。今回の事例では東京で火葬されたため全ての遺骨を骨壺に収めた7寸の大きなサイズ(全量収骨)でした。お探しになられた寺院はこれが理由で受付けてもらえなかったそうです。


3.送骨セットをお送りして、程なく協力寺院へ遺骨が届けられ納骨式が行われました。お送りしたビデオも見られ、たくさんの感謝の言葉を頂戴しました。

 やむを得ない事情とはいえ、お年を召されているにも関わらず、息子さんを1日も早く眠りに就かせたいというお気持ちの強さに感心させられました。大阪弁の響きもいいですね。

お母さんはやっぱり強い。

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NPO法人納骨支援の会
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