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執筆者の写真NPO法人納骨支援の会

20代の経験

 綺麗な桜があっという間に緑の葉に変わり、新緑の美しい季節となりました。毎年この時期は自然の清々しさや力強さを感じます。今観ている植物は数千年、もしかしたら何万年もの進化を経て現在の姿になっていますので、生命の危機(壁)を何度も何度も乗り越えてきた経験豊富なスペシャリストです。勿論、これからも1つ1つ壁を超えていく事でしょう。今回の投稿は、20代で人生の階段を1歩登られた方のお話しです


1.手を合わせたいという気持ち

2.出来ない・・・

3.20代の経験


1.「お墓がなく困っています、散骨も考えましたが手を合わせたいと思う気持ちが強く永代供養にできないかと考えています」とメールで問い合わせがあり、確認したいことをお聞きする為、その方へ電話を掛けると、初対面ということもあるのか少し緊張したご様子の声が返ってきました。事情をお伺いし、メールの素直でしっかりとした文面と端的にお答えになる会話から(ある程度のご年齢の祭祀承継者の方からご連絡頂くことが多いため)その時は特にご年齢は気にしていませんでした。


2.返送頂いた申込書を確認してびっくりしました。息子とそれほど変わらないご年齢です。大学生の息子に「もし同じ境遇だったらお前は自分で探して納骨することが出来るか?」と聞くと「出来ない、すごいね」と即答でした。私自身もその年令の時にはとても出来なかったと思います。

 日程調整で少し時間が掛かりましたが無事納骨式を終えることが出来ました。


3.本当に素晴らしい、こんなお手本のような方がいらっしゃるなんて、一度会って話しをしてみたい そう思いました。

 問い合わせを頂く方々にはそれぞれ個別の色々な事情があり、それに対しては詳しくお聞きすることは致しませんが、今までの経験からある程度の予想は付きます。例えば、お祖父ちゃんが亡くなった場合、本来であればそのお祖父ちゃんの配偶者か子が順番から行くと祭祀承継者として遺骨を看ることになります。1世代飛んでお孫さんが遺骨を看るというのはあまり多くないことです。しかも20代で、散骨ではなく、ご自身で責任を持ってお墓を探し、納骨まで済ませてしまうというのは、しっかりとした信念と行動力がないと中々出来ません。本当に大変だったと思いますし頑張られたはずです。人は遅かれ早かれ、親族の死を経験しますが、人生の中で20代でのこの経験は大きな一歩であり、これからまた壁にぶつかった時の強い糧にもなり、そしてきっと今後の大きな幸せに繋がって行くことでしょう

 故人はきっと「ありがとう、よく頑張ったね」と喜んでいらっしゃるでしょうし、誰よりも一番感謝されていると思います。改めて本当にすごいなと思います。お手伝いさせて頂いたことに感謝します。これからも応援していますので、楽しい人生を一つ一つ歩んで頂きたいと思います。


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