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執筆者の写真NPO法人納骨支援の会

往復約3400Kmの墓じまい

更新日:2020年10月15日

 墓じまいの増加により、墓じまいの費用も以前に比べて低価格化しています。また全国で墓じまいが出来るので、遠くに住んでいらっしゃる方や遠くのお墓への改葬も以前に比べ利便性が高まりました。今回は、納骨支援の会にお申し込みされた方の中で一番遠い距離の墓じまいを行われた方を中心にお話したいと思います。


1.往復 約3400Km

2.先祖を守る

3.安心出来る場所


1.納骨支援の会でご紹介しているお墓は東京と静岡にあり、関東近県の方からのお申込がほとんどでしたが、初夏のある日、その方から「鹿児島から東京へ移したい」とご相談を受けたときに、一瞬ビックリしました。遠いな~と思いながら、メールに記載の住所を確認すると、なんと北海道に住んでいらっしゃることが分かり、大変な墓じまいをされるんだと

思い、しっかりサポートしないとと気を引き締めたのを覚えています。直線距離で往復移動距離 約3400Km、遺骨の移動距離は約950Kmと、正にお家の一大事であり、その方にとっては一大事業です。墓じまいが普及したからこそ出来ることです。

2.墓じまい業者さんが撮影された鹿児島のお墓の写真には、大きな立派なお墓が写っており、墓碑には先祖の方々十数名のお名前が刻まれていて、この方はこの地域の名家の出身であることが分かります。遠くに離れてしまっていても責任感が強く、先祖や故人を大切にされているのが分かりました。また遺骨は現地で梱包して頂き、ゆうパックを利用され寺院へ送られたのですが、段ボールを開けると隙間には新聞紙を詰められ、骨壷はビニール袋で包んだ後、緩衝材をしっかりと止めてあり、ここでもしっかり先祖を守っていらっしゃっるのが見て取れます。梱包でその方のお人柄が分かります。ご多忙ということと遠方のため、納骨式の模様をビデオ撮影しお送りしました。今回お手伝いさせて頂いた方は以前から墓じまいの計画はきっちり立てていらしたと思います。たまたま、この時期このタイミングに当法人を見つけて頂いたのだと思います。今回の件で当法人も大変勉強になりましたことを深くお礼申し上げます。

3.墓じまいは費用がかかります。予算の中で計画的に行うことが大切です。また業者の選定、そして納骨先選びや墓じまいの適した時期に遺骨の受取りの日程調整など、肉体的にも精神的にも思っている以上に負担がかかります(墓じまいに関する記事は他のブログやホームページも参考にして下さい)。でも安心できる場所が見つかりそこへ納骨して納骨式が終わると、ずっと心の奥にあった何か引っかかったもの、気になっていたものが取れたと皆さんが言われます。肩の荷が下り、安心してこれからを進んで行けるのではないでしょうか。最近は、納骨堂や公営墓地から墓じまいされる方も増えています。墓じまいをする方は殆どが初めての方です。今後も皆様に不安のないようにサポートし、最後に安心をお届け出来るよう日々活動して行きたいと思います。


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