NPO法人を立ち上げてあっという間に6年が経ち、その間多くの納骨式に立ち会ってきました。利用された方はそれぞれ色々な思いを胸に納骨式に参列されています。今回は2回目の納骨式に参列された方のお話です。
1.以前に登録した電話番号からの着信
2.記憶が蘇る
3.葬儀屋さんに遺骨を預けて
4.片道6時間
1.連日猛暑の中、いつものように納骨式が終わって事務所に帰ってくると、Sさんから着信があったことに気づきました(Sさんは2年半ほど前に義理の姉の納骨式に参列された方です)。程なくしてある葬儀屋さんから電話があり「〇〇〇〇さんの家族葬を行いましたが喪主の方が納骨を希望されています」と連絡がありました。
2.「えっと、〇〇〇〇さんて?」と過去の申込書ファイルを探していると名前が見つかり途端に記憶が蘇ってきました。
当時Sさんの兄が祭祀承継者で、都内から電車で遺骨を持ってお越しになりました。80歳とは思えぬしっかりした方で、骨壺を奥様の形見なのか綺麗なスカーフに包んであったのが印象的でした。その参列者の中にSさんがいらっしゃいました。
3.急いでSさんに電話すると、「兄が亡くなり何とか家族葬を行いましたが、納骨場所がないので葬儀屋さんに遺骨を預けている」とのことでした。
4.住職さんと日程調整し、納骨式当日に寺院で待っていると、Sさんと親族合わせて3名が車でお見えになり、挨拶を交わしました(以前それほど多くお話ししたわけではないのですが、何となく懐かしい気持ちになりました)。お墓に向かい、納骨を行い、前回刻まれたお名前と、今回刻まれたお名前を何度も見られ、少しホッとしたご様子でした。
帰り際に、「ここまで6時間かかりました」とのことで、大変だなと思いながら「帰りは休憩を取りながらお気をつけてお帰り下さい」と見送りました。
(朝横浜を出られ、途中葬儀屋さんに寄って遺骨を受取り、お供えの花を買って埼玉の寺院に来られました)
お年を召されてから一人で生活していくことは大変なことです。何よりも元気な身体があってこそですが、今回納骨式に参列された方は皆様80歳前後の方です。Sさんは喪服ではないですが、黒系の綺麗でお洒落な服装でした。本当にお疲れさまでした。
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